特集 高等学校の衛生看護科カリキュラム・3年制高等看護学校のカリキュラム・看護教員の養成 その全容と解説
序 看護教育の改善と学校教育への胎動
pp.14-17
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905650
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はじめに
従来からの歴史的事情に基く看護教育に対する反省や批判が,医療関係者の中から強く起こってきて,制度的な改善が近年行なわれてきた。これは,医療需要の増加や医療の近代化に対処するため,看護業務に従事する者の資質を向上するとともに,質的,量的に拡充する必要が痛感されてきたからである。
そのためには,まず教育内容において専門的技術教育とともに,医療行為において主要な役割を果たす,患者との人間関係をよりよく築く基礎ともなる,一般教養面の教育の重視が強調された。また,中学校や高等学校から上級学校への進学率の上昇のすう勢の中で,正規の学校教育でない型態の看護学校などで,果たして質的に優れた者を,しかも多数看護界に誘致することに対する疑問等々に基いた改革意見である。
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