今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
超音波
9.胎動のとり方—アクトグラム
前田 一雄
1
Kazuo Maeda
1
1聖隷浜松病院産婦人科
pp.788-791
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904940
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胎動計の種類
いまわが国で使われているのは超音波ドプラ胎動心拍数計1)である。記録紙は分娩監視装置のそれと同じで,上の大きな部分に胎児心拍数を記録し,下の,普通は陣痛を記録する部分に胎動を記録する。胎児の粗大運動があると記録紙に上向きのふれが記録される。心拍数図と胎動図の間には自動的に胎動マーカーが記録される(図1)。記録紙の送り速度はNSTと同じで1分間3cmである。基本的な胎動心拍数計は単胎妊娠用である。胎動と陣痛は切り替えて記録できる。双胎用胎動計では両胎児の胎動と心拍数および陣痛,合計5現象を同時記録できる。ヘッドと本体を有線で結ぶ普通の胎動計では,連続監視のときなど,妊婦の移動に不便で記録が中断するから,無線テレメーター式の胎動計が便利である(図2)。
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