特集 リエゾンナースを活用する
なぜ看護婦をサポートする専門看護婦か必要なのか―リエゾンナースとは
若狭 紅子
1
1東京女子医科大学病院
pp.202-207
発行日 1992年7月15日
Published Date 1992/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901880
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はじめに
最近,臨床で働く看護婦たちをサポートする専門看護婦の領域の1つとして,リエゾン・ナーシングへの関心が高まっている.リエゾン・ナーシング(psychiatric consultation-liaison nursing:リエゾン精神看護)とは,精神看護の領域で高度な専門的知識と技術を修得していて,かつ一般科領域での知識と技術とを統合する力を持っている看護婦(リエゾンナース)が,他領域の看護婦と連携して,統合的な看護ケアサービスを提供するというものである.
リエゾン(liaison)という言葉は,連携する,連絡する,つなげる,橋渡しをする,という意味をもっている.言い換えるならば,リエゾンナースとは,身体的な疾患を持って入院している患者のケアに当たっている看護婦と連携をとりながら,患者の直接的ケアを行なったり,看護婦からの相談にのるなど間接的ケアを行なう"看護婦のための看護婦"ということができる.
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