連載 [インタビュー]第一線に飛び出した修士ナースたち・7
患者,家族,そして看護婦が抱える心の問題のコンサルタンとして活躍する
井部 俊子
,
若狭 紅子
1
1東京女子医科大学病院看護部
pp.637-640
発行日 1993年7月1日
Published Date 1993/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904312
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井部 若狭さんとは,以前私が病棟婦長をやっていた頃,一緒に働いたことがありますが,よりよい看護を追求する姿勢が強く印象に残っています.その後修士課程に進まれて,現在では,臨床で最もどろどろしている看護婦の精神的な問題や,患者や家族が抱える心の問題の専門家をされているわけですが,まずリエゾン・ナースを目指された動機をお伺いしたいと思います.
若狭 約10年間の臨床経験で,医療が複雑化し,身体的な部分での看護が重視される傾向にある中で,悩んだり,葛藤を引き起こしている患者・家族への精神的な看護の重要性を改めて感じました.同時に,私たちがその専門的な知識,技術を持ちえていないということも痛感させられました.
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