特集 高齢化社会と在宅ケア
住民の生活実態の読みとりと保健婦活動
日本看護協会神奈川県支部昭和61年度保健婦職能集会より
今なぜ保健婦集会が必要なのか………
小梶 末子
1
1日本看護協会神奈川県支部
pp.899
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207230
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老人保健法が施行されて,3年を経過し,保健婦活動の流れが,大きく変わりつつあります。この法律に基づく保健事業を実施するために,市町村に保健婦が充足され,県域市町村でも未設置市町村は解消され,1人設置は1町のみとなり,このきびしい財政事情の中での保健婦の充足は,それなりに保健婦にきびしさが求められていることも事実です。
一方公衆衛生という言葉すら,かすんできています。また現実には保健所不要論までささやかれ,全国的には保健所の統廃合も行われていることを耳にします。こんな情勢の中だからこそ,保健婦は,仕事に追われ,流されている毎日を反省し,地域住民のために,地域の中で活動し,築きあげ,発展させるために,悩みや,疑問をぶつけ合い,学び合う場として,保健婦が一堂に会する場の集会が必要なのです。
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