対話による看護経済学のススメ・4
看護業務の見直しと教育・研修のあり方
西村 周三
1
,
井部 俊子
2
1京都大学経済学部
2聖路加看護大学大学院
pp.266-271
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901835
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西村 今回は看護婦の熟練度を高めていくための教育のあり方と,それに伴うコストを誰がどのように負担していくべきかという問題を考えてみたいと思います.
病院の経営を他の民間企業の経営と比べてみて一番遅れていると思うのは,教育とか職場内訓練です.普通経済学では職場で働きながら技術を身に付けていくことをオンザ・ジョブ・トレーニング(On-the job training)といいますが,これをやや軽視しすぎている,またトレーニングによって仕事の能力が上がった場合に,それをどの程度評価するかという点に関して遅れているのではないかという感想をもっています.
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