特集 看護業務のスリム化
看護業務見直しの戦略とその実践
新道 幸恵
1
,
森 道子
1
,
西野 薫
1
,
車田 桂子
1
Sachie SHINDO
1
,
Michiko MORI
1
,
Kaoru NISHINO
1
,
Keiko KURUMADA
1
1神戸大学医学部附属病院看護部
pp.300-304
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900067
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年の医療・看護を取り巻く社会現象は,複雑多岐にわたってきている.それらの現象は,大学の医学部附属病院という特殊な臨床からみているせいか,医療看護に少なからぬ影響を与えており,特に看護部門には大きな変革が迫られているといっても過言ではないように思われる.
例えば,人口の高齢化現象や独居老人や老人世帯の増加は,入院患者の高齢化や家族支援が皆無か僅少な老人患者の増加につながり,臨床における看護量の増大や役割の変化をもたらしている.また,悪性新生物や循環器疾患等の増加という疾病構造の変化は,高度医療の需要の増大へとつながっている.これらのことは,一層の看護量の増大と看護の役割の変化をもたらしている.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.