特集 マネジメント能力の向上を目指して
主張的にかかわる
高嶋 妙子
1
1聖隷浜松病院
pp.148-154
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901814
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Assertionとの出会い
年度目標の基調を成す「自分らしさ」の追求
1988年度の看護部門目標の1つとして,「Assertionへの挑戦」というのがあげられた.私は,部門目標の決め方が集団のエネルギーを効率的に用るための鍵になると考えるので,ここには相当の神経を使うことにしている.まず,トップマネジメントの立場から次年度の部門運営方針を示すが,この時考慮に入れることは,各職場が今年度の積み重ねとして次年度に目指そうとしている方向と,病院として示す目標をどのように結びつけるかということである.
前者は2月中旬に婦長と主任が一堂に会して次年度の職場運営方針を検討し発表することにしているから,私としてはいわばここで得た情報を病院方針の中に反映させる動きをとる.私のこの動きと同じように婦長たちも動く.つまり婦長たちは自分が管轄する職場の年度目標がどのあたりで決まるか,あるいは決めようとしているかの腹づもりがあるから,それらが含まれるような部門目標となるように決定に参加する.
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