特集 プリセプター制度成功のために
コラム 婦長さん聞いて プリセプターも周囲からの支援がほしい/互いの立場を知ろう―プリ・プリ会議のすすめ
T. O.
,
I. F.
pp.500,502
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901724
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私がプリセプターをしていた頃は,院内にプリセプターシップが導入されたばかりだったので,統一されたマニュアルやチェックリストがなく,それをつくることから始めました.実際の指導では,そのチェックリストを使い,卒後1か月,3か月,6か月,9か月と,新人とともに指導項目の確認をしました.しかし,夜勤もあるのでお互いに勤務時間内で顔を合わせることも少なく,どうしても時間外や休日,夜勤明けにせざるを得ませんでした.そして,そのように一生懸命にしても,「これでよいのかな」という不安のようなものが残りました.時間を要するわりには,プリセプターとしての満足感が得られないように思えたのです.
また,病棟のスタッフから,新人の失敗などを事後に報告され,「このことを新人に教えておいてほしい」と言われることがありました.プリセプターに限らず,ほかのスタッフでも,新人の失敗に気づいたらその場で教えることが,患者さんのためにも新人のためにも大切だと思うのですが,そのタイミングを逃しても,指導はプリセプターからとなってしまうのです.
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