伝えたい話
患者からの暴力にどこまで耐えるのか―看護の危機
高村 志穂
pp.723-725
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901704
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看護ケアのいらない!?患者
私はある病院で働く臨床経験6年目の看護師です。私の勤務する病棟は全科対象の個室病棟で,差額ベッド料は3万~10万円といろいろなタイプがありホテル並みの設備を完備しています。入室対象となるのは,急性期を脱し病状の安定した個室希望の患者さんです。しかし,「高額な医療費を払っているんだから」と,看護師を召し使いのように扱い,いつでも退院できるのにもかかわらず,なかなか家に帰ろうとしない患者さんも少なくありません。
一方の病院側も,特定療養費を逆手にとったかたちで「この病棟はお金さえ払ってくれれば何日でも入院OK」という雰囲気がただよっています。
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