連載 「生活を見る」って何だ!?―誰も教えてくれないケアマネのツボ・4
「なるべく自然に知る」一方法としての入浴介助
鳥海 房枝
1
1東京都北区清水坂あじさい荘
pp.184-186
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902133
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介護保険制度の発足が本当に間近に迫ってきました.先日,各サービスの基準額が発表されたものの,ホームヘルプでは家事と介護の折衷型が示され,その影響を新聞等は大きくとり上げています.また保険料や利用者負担額も期限付きで調整される模様など,制度発足直前まではっきりしないこともありそうです.
私の勤務する特別養護老人ホームにも,昨年の9~10月に提出した要介護認定申請の結果が届いています.施設入居者の場合は,要介護度によって保険給付額は決まっています.つまり,介護の内容で金額が決まるわけではない“まるめ”の形です.ただし,その入居者にどのような介護をするか,即ち,個別のケアプラン作成は当然なされます.一方,在宅療養者の場合は,要介護度の決定により保険給付額の限度が示されても,その範囲内とするか,あるいはそれを越した100%自己負担のサービスまで利用したケアプランとするかの選択があります.そのため特に在宅事例でのケアプラン立案に際しては,保険者である区市町村の施策内容(横出し・上乗せ)を知っておく必要があります.
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