特集 どんな看護方式を選ぶ?
看護方式を変更してみて―委員として,病棟責任者として振り返る
福丸 恵子
1
,
太田 珠実
1
,
塩谷 善子
1
,
松田 美佐子
2
,
安藤 智美
1
,
小林 いつよ
1
1日本大学医学部附属板橋病院
2日本大学医学部附属病院
pp.264-275
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901607
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看護方式を変えたら意識が変わりました
日替わりチームナーシングとの訣別
以前から,日替わりのチームナーシングについては疑問を抱いていました。申し送りなどで看護が継続しているように兄えて,実はスタッフはその日限りの責任しか持ちませんから,継続的に責任を持って患者様のことを把握するのは病棟責任者である私の役割でした。その日のうちに解決すべきことでも,他部門との対応も,みな病棟責任者のところへ持ち込まれるようになっていたのです。当病棟に異動してみたら,ここは混合科のせいか,さらに大変でした。でもちょうどリーダーたちが看護方式を変えようとして自分たちだけで勉強会をしているところでした。私が異動したのは新人が入ってくる前の2月でしたので,看護方式を変えるなら今しかないと思いました。ちょうどタイミングのいいところへ「さあ,やるぞ」と声をかけた感じです。
当初,皆が考えていたのは,「固定チームナーシング(継続受け持ち方式)」でしたが,ここは患者様の部屋移動も多くて,そのたびに申し送りをしなければいけません。そこで,部屋割りではなく,モジュール型プライマリーナーシングに踏み切りました。
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