特集 実践能力の向上を支援するプログラム
生命倫理と向き合う意識を育む―臨床実践能力評価ラダーのカテゴリーに加える試み
福井 トシ子
1
,
長島 ちよ子
2
1杏林大学医学部付属病院総合周産期母子医療センター
2杏林大学医学部付属病院看護部
pp.129-133
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901573
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はじめに
1994(平成6)年に,筆者(福井)は,未熟児センターと産婦人科病棟の婦長を兼務することになった。担当部署の看護ケアを充実させるためには,そこに所属する計65名の看護者(助産婦・看護婦)の臨床実践能力レベルを把握し,それに応じた教育体制を整える必要があった。そこで,その後2年間かけて,すでに公表されていた他施設のクリニカルラダーを参考にしながら,当院看護部の現任教育プログラムと関連させて,担当部署のクリニカルラダー(以下,ラダー)を助産婦用と看護婦用に分けて作成し,運用した。
ラダーによる評価の結果を全体と個別にフィードバックしたところ,「生命倫理」をラダーのカテゴリーに加える必要性があることをスタッフと共通の認識を持つに至った。そのため,現在はそれを加えたラダーを運用している。
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