特集 手術室から見える看護の専門性と認定制度へのつながり
看護の専門性から認定制度へ―手術看護に関する研究から見えてきたもの
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部
pp.256-259
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901395
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手術室看護の専門性についての再考
現在,私は看護学部の教員として基礎教育に携わっている。教科として担当しているのは,成人看護学と看護管理学で,成人看護学実習では隣接する大学病院の消化器外科の病棟で,主に手術を受ける方たちの「術前・術中・術後の看護」を担当している。また,長年関心を持ち研究として取り細んでいるのは,看護婦・士(以下,看護婦)が臨床で経験を積むことの意味や,そこで獲得している"知"について探ることである。
一昨年から昨年にかけて「手術室看護の専門性とその獲得過程に関する研究」1)に取り組んだ。この研究は,私の研究テーマに関心を寄せた手術室の婦長からの依頼で,日本手術看護学会で「手術室看護婦のキャリアアップ」をテーマに講演を引き受けたことがきっかけとなりスタートしたものである。
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