特集 看護師のキャリアアップ
専門看護師制度・認定看護師制度の期待と展望
國井 治子
1
1日本看護協会
pp.358-361
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100603
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日本看護協会は,1987年より,看護の専門分化の検討を始めた.その検討の結果,専門看護師制度・認定看護師制度を制定した.制度発足は,専門看護師制度が1995年,認定看護師制度が1996年であるから,それぞれ7年以上が経過した.その間専門領域も増え,認定者の数も増えてきている.認定は教育を前提としていることもあり,増加のスピードは遅いかもしれない.
実際に活動を開始した専門看護師,認定看護師への臨床現場での評価は高い.現場で効果的に活用されていることの表れであろう.専門看護師・認定看護師の活動の中には,診療報酬上の評価に上げられた領域や,専門病院の指定基準に盛り込まれた領域などがあり,質の高い看護サービスが医療の質へ貢献することの認識が広がってきていると感じている.ますます複雑になる医療現場において,効率的に良質なサービス提供を求められる時代に,今後スペシャリストやエキスパート看護職の活用は有効と考えている.
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