特別記事
地域に開かれた病院を目指して―京都南病院の挑戦
戸津崎 茂雄
1
1京都南病院
pp.874-879
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901331
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はじめに
京都南病院は,京都市の旧市街区の南西の外れにあり,近くに京都中央市場がある。診療圏には西・東の本願寺や東寺,羅生門跡などがあり,昔から商店と住宅の入り交じった庶民の生活が息づいている京都の下町である。しかし,最近では若い人たちが独立して郊外に出ていくこともあり,この地域の高齢化率は急速に進み,全国平均を10~15年先取りしているともいわれている。
このような地域に,住民の募金をもとに設立され,50年近い歴史をもつ当院は,地域コミュニティの重要な一要素という位置付けで,地域に開かれた病院づくりを目指してきた。
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