連載 病院めぐり
国立南和歌山病院
板東 律雄
pp.1472
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904804
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国立南和歌山病院は,平成4年7月1日,「国立病院・療養所の再編成・統合計画」の第一号病院として,それまでの国立田辺病院(210床)と国立白浜温泉病院(150床)を統合し,田辺市と白浜町の境の田辺湾を見下ろす高台に,330床の新病院として誕生しました.2002年7月6日に開院10周年記念式典を盛大に行ったところです.開院後,臨床研修指定病院,プライマリーケア学会研修病院,エイズ拠点病院,脳死臓器提供病院などの認定を受けています.そのほか,平成10年11月から,急性期入院医療の定額支払い方式(日本版DRG/PPS)の試行病院として,将来の日本の医療制度を模索する試験研究に参加しています.また,クリニカルパスを積極的に導入し,「思いやりのある医療」,「知恵と心の南和歌山」を合言葉に,地域住民の期待に応えるべく日々努力しています.
産婦人科のスタッフは徳島大学から派遣され,常勤医4名,研修医1名の5人体制で,病床数37床を運営しています.平成8年の分娩数は約400例,手術件数は約200例でしたが,平成13年には分娩数606例,手術件数342例と患者数が年々増加したため,平成11年からは地獄のような常勤医3名体制から現体制に増員され,診療に若干の余裕がでるようになりました.
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