特集 医療材料の適正使用に向けて
見直しの実際
3・ヘパリンロック―生理食塩水による間欠注入ロックの検討
武田 登志子
1
1竹田綜合病院
pp.456-459
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901218
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はじめに
ヘパリンロックは末梢血管の点滴ラインの開存維持のために,流れのない管腔内にヘパリン抗凝固薬を満たし凝固を阻止する目的で1970年代から行なわれている方法である。1970年後半からヘパリンの必要濃度についての検討が盛んにされ,現在はヘパリン溶液が点滴ラインの開存維持のために必要かどうかという疑問,またコスト面からの疑問も投げかけられている1)。
当院でも従来ヘパリンロックを行なっていたが,今回,その必要性を安全性と経済効果の面から検討したので報告する。
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