特集 医療材料の適正使用に向けて
見直しの実際
2・膀胱洗浄,全身清拭
吉田 澄江
1
1東京都済生会向島病院看護部
pp.451-455
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901217
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膀胱洗浄
3ウェイフォーリーカテーテルの使用
はじめに
膀胱洗浄は,臨床や在宅医療の場においてよく行なわれる処置である。とくに重症患者や失禁患者など長期にフォーリーカテーテルを挿入した場合,いまだ感染予防や治療目的で膀胱洗浄が行なわれている。
米国のNNIS(米国院内感染サーベイランス)によると,尿路感染症はすべての院内感染の40%を占め,グラム陰性の菌血症,敗血症による死亡の主要原因になっている。カテーテル留置後15日までに患者の50%が感染し,1か月でほぼ100%が感染するという1)。
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