特集 医療材料の適正使用に向けて
臨床看護技術における医療材料の適正使用検討の意義―看護の質と経済の根拠を見直す
山崎 絆
1
1東京都済生会中央病院看護部
pp.440-445
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901215
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はじめに
近年,医療費の膨張に対する国の抑制政策や医療制度改革などに伴い病院経営のあり方が重視されており,21世紀の医療・看護は「質と経済」を考えないでは済まされない状況となっている。
2000(平成12)年度社会保険診療報酬改定でも,「保険制度抜本改革の一環として医療の質の向上と効率化を図るため,診療報酬体系の見直しを着実に進める」との基本的な考え方が示された。その上で「医療技術を適正に評価するとともに出来高払いと包括払いの最善の組み合わせを実現し,包括払いの範囲を拡大する」としている。
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