連載 病院にボランティアがやってきた―ボランティア,患者,職員の交流・2
子どもたちの絆と参加校の広がり
城 美奈子
1
,
目谷 久美子
2
1札幌麻生脳神経外科病院看護部
2札幌麻生脳神経外科病院
pp.386-389
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901006
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はじめに
当院のボランティア活動は順調に進んでいます.子どもたちもすいぶん参加してくれるようになりました.
一方で,最近の新聞やテレビの報道では,子どもたちの「キレる」「むかつく」「刺す」というような衝動的な行為が報じられ,目を覆いたくなります.そこで,彼らの置かれている環境に目を向けてみると,豊かさを求めて仕事に奔走し家庭を顧みない大人たち,家庭は少子化傾向で核家族,人間関係の希薄さが必然という構図になります.心身ともに健全な子どもが育つには,「大切な人間としての関心」を注がれることが必要なのです.
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