連載 あした天気にしてあげたい[わたしの救急奮闘記]・4
幼な心の絆と輝き
中村 恵子
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.660-661
発行日 1991年7月1日
Published Date 1991/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900430
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運ばれる心の痛み
私たちの救命救急センターに収容される15歳未満の子どもは,全体の10-15%である.通常,二次救急程度の子どもならば,治療や看護を小児科,小児外科,または整形外科などで扱うものだが,センターには一般病棟がない.病室はすべてICUやCCU,熱傷ICUの体制をとっている.つまり,センターに収容される子どもは,いずれもかなりの重症ということになる.
では,なぜこの子たちが収容されるようになったのか,その原因を追求していくと,親や周囲の不注意を問われる場合が,あまりに多いことに改めて愕然とする.
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