特集 チーム医療のための環境づくり―浦添総合病院の看護
24時間救急医療再開への取り組み
町田 尊
1
,
安里 節子
2
,
慶世村 光代
1
1浦添総合病院
2浦添総合病院救急部
pp.360-364
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901001
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はじめに
24時間救急医療は,当法人の理念の1つにある「地域住民のニーズを満たす医療」をめざして,1990年に開始された.しかし,救急部門の赤字が病院経営を圧迫したため,1992年7月にやむなく24時間救急診療体制を中止し,22時までの体制に切り換えた.
その後,中止後の調査において救急受診患者数と新患率の減少が表面化してきた一方,医師は増員されてきた.また,30日以上の長期入院患者が4分の1を超え,急性期病院としての存続が危うくなったことから,24時間救急診療再開の検討が始まった.一方,赤字の原因としては人件費が大きかったため,「人材の効率的活用」を図ることを主に考え,24時間救急診療再開に取り組んだ.ここでは,その経過を紹介する.
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