枚方市における巡回型24時間介護事業の取り組み

なぜ24時間介護が必要なのか

当たり前の生活を目指して

　住み慣れた地域で生活しつづけることが望ましいといわれている．そのためには，介護が必要になった人に，日常生活を支えていくシステムが必要になる．高齢が故に，障害が故に，ただそれだけの理由で在宅での生活が維持できなくなるのは理不尽である．また，特別養護老人ホーム（以下，特養と記す）は慢性的待機の状態である．

　このような状況の中で，介護が必要になった人は在宅で介護を受けざるをえなくなっている．しかし，主たる介護者は配偶者であったり，娘や嫁である．現実的には家族は介護に疲れ果て，家庭崩壊寸前まで追い込まれている．