特集 抑制・隔離は本当になくせるのか
〔インタビュー〕一般病棟における痴呆患者への対処法
朝田 隆
1
1国立精神・神経センター武蔵病院老年精神医学
pp.770-775
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900910
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最近,一般病棟に人院する患者の高齢化が進むとともに痴呆症を呈する患者さんが増え,その対処に困っているということをよく聞きます.医師は,痴呆症患者に対しての管理的側面から,理念やどういった事故があったかなどについては答えることができますが,「ではどうすればよいのか」となると,答えられる人はそう多くありません.その点,看護職の方のほうが現実的なことを実践していると感じていました.
医療機関では,痴呆症の患者さんは抑制・隔離の対象になることが多いのではないかと思います.特に,老人・精神科などの専門病棟ではない一般病棟やICUでは,抑制.隔離をせざるを得ない機会が多いのではないでしょうか.痴呆症についてお話しながら,私が抑制・隔離についてどう考えているのかをお伝えしたいと思います.
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