特別記事
企業は人をどう採用すべきか―徹底した性格分析で組織の活性化を図る
田中 啓二
1
1株式会社大丸大阪梅田店事務統括部
pp.699-705
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900883
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職場風土への適応と仕事への適性の発見の意義
日本人の職業観,仕事観というものが,最近の10-20年の間に大きく変化してきた.しかも,その変化は急激であり,実に巨大な波になってきている.
日本人の職業や仕事に対する価値意識は,第二次大戦以後の30-40年に絞り込んでみると,経済の高度成長を前提にしたものではあるが,典型的な終身雇用の考え方であった.その反面,極端な滅私奉公の勤務スタイルであったともいえる.具体的にいえば「寄らば大樹の陰」ということであり,いかにネームバリューと安全性の高い大企業に就職するかが大多数の人たちの夢であり,目標でもあった.さらに定年まで継続して勤め上げることが一人前の「きちんとした人」として地域社会からも認められる最低の条件であった.
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