事務長の業務を考える・2
病院組織の活性化
頼本 節雄
1
1財団法人倉敷中央病院
pp.190
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901171
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病院の人間的側面と事務長
事業体が生産的側面と財務的側面の両面を有するが,それにとどまらないことについて述べたい.それはその事業体を支えるメンバーの心理的満足度の側面である.すなわち組識人としての彼の個人的目的の達成度如何の問題である.その程度が高ければ「活性化」されている組織,つまり良い組織と言えるのだろう.このような観点から私は何をしたか.
まず「生産的側面と財務的側面の達成状況」を適時関係者すべてに伝達すること,すなわち各種会議,院内報等をもって当院のハードウエア,ソフトウエアおよびマンパワーの現状と変化,改善の見通しなどについて知らせ,それら資源の活用の成果としての患者サービスの状況をできるだけ具体的に知らせ,財務面の状況も毎月度概要を報告して,病院の状況と職員の実感とがなるべく一致するよう努力した.
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