特集2 更年期だけではない性差がもたらす身体の異変 性差医療の現在・未来
性差医療における看護職の役割
河端 恵美子
1
,
佐藤 淳子
1
,
西藤 武美
1
,
石島 千佳子
1
,
三鍋 節子
1
1東京都立大塚病院女性専用外来
pp.705-708
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100350
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女性外来の位置づけと当院における診療体制
東京都では,都議会および都民の要望により, 2003年1月策定の「都立病院改革実行プログラム」で医療サービスの充実を図る一環として,女性専用外来の設置が位置づけられた。それを受け,2003年7月1日より,「ジェンダースペシフィクメディスン(性差にもとづく医療)」の考え方を基本として,女性の身体的な面だけでなく,周囲環境面をも考慮して治療する女性専用外来を当院に開設した1)。
特に,更年期障害など女性特有の身体症状(疾患)や,ストレスなどによる心身の変調などの健康問題を対象に,「女性の心身を総合的に診察する」専門外来として,精神科の医師1名と内科および東洋医学科の医師1名が診察にあたっている。診療の流れは,表1の通りである。
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