特集2 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
島嶼住民の求める離島看護職の役割
菊池 友美
1
1聖母大学看護学部(投稿当時)
pp.704-708
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100990
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■はじめに
わが国は離島の数が多く,世界有数の多島国である。へき地保健医療対策における看護および看護職の役割が明確になりつつある現状の中1),離島看護職の役割に関する先行研究として,「日本におけるルーラルナーシングの役割モデルについての研究」2)「へき地診療所において発展させるべき看護活動」3)等がある。いずれも看護職の視点から述べられており,住民側からの研究は見当たらない。しかしルーラル住民の特性によりヘルスニーズはルーラル環境下では看護実践に著しく影響し4),島嶼住民の生活様式,価値観が示す文化への理解を深めたケアの必要性が高まる中で5),住民の考えに基づき看護職の役割を検討することは重要だと考える。
本研究の目的は島嶼住民が離島看護職者の役割をどのように考え何を望むのか探り,今後の離島看護の発展に役立てることである。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.