第15回日本看護医療学会学術集会 基調講演
これからのチーム医療における看護職の役割
勝原 裕美子
1
1聖隷浜松病院
pp.65
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200119
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「チーム医療」という言葉が国内の文献に登場したのは1970年代(細田,2003)、今から40年以上も前になる。1979年に行われたチーム医療に関する対談では、「専門化してきた多くの職種をチームとして協力させる・・・インテグレートしてチーム医療を作り上げる努力が必要」(砂原、若月,1979)と話されており、40年前も今もチーム医療に期待することは同じであることがわかる。
この40年を振り返ってみると、既存の医療職種に加えて介護福祉士、言語聴覚士、臨床工学技士、臨床心理士など、現在の医療に欠かせない資格が次々と生まれている。すなわち、医療の高度化や医療ニーズの増大に伴って「分化」されて誕生、発展、進化してきた各種資格が、その専門性・独自性を打ち出してくる中で、「統合」の必要性から生まれたのがチーム医療という概念である。
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