特集 管理実践に役立つ研究
研究指導の教育的配慮―こんなコメントはスタッフのやる気をなくさせる
岸 学
1
1東京学芸大学教育学部心理学科
pp.824-827
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900576
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私の専門は教育心理学であるが,17年前よりいくつかの機関で看護関係の方々に統計法と看護研究を指導している.門外漢が適切な指導を行なえるのかどうかはおおいに疑問だが,受講者や学生が大変熱心に学習に取り組む姿に出会うと,教える側としても力が入り,何とかお役に立ちたいと意気込んでいる.
この間,講義や演習の他に,個別にデータ処理法や統計法に関する質問を多数受ける.直接質問されることもあるが,電話や手紙,ファックスでも多数の質問が舞い込む.時間が許す限り回答するようにしているが,なぜか最も多忙な年末に殺到する.あまりの多さに,他に質問する人がいないのかとうらめしく思うこともある.でも回答する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.