特集 看護診断導入は看護記録を変えたか
看護過程の展開にふさわしい記録づくりの試み
末田 美保
1
,
大森 綏子
2
1関西労災病院
2関西労災病院看護部
pp.458-464
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900509
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はじめに
当院では1986年からPONRを導入し,看護記録の充実を図ってきたが,実際に行なった看護が記録に残されているとは言いがたかった.
4年前の1992年の看護診断導入は,このような記録上の問題の解決を図るためだけでなく,患者個別の看護を展開するにあたり,1人の患者がかかえる問題に対する理解を,看護婦間で共通のものとする必要性を感じたためであった.今回は,この看護診断導入が看護記録にもたらした変化について,看護婦の実際の記録内容,記録様式,監査結果の3つの側面から述べる.
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