特別企画 もし私が協会長だったら……
"私の日本看護協会改造論"
真の専門職能団体にふさわしく
大橋 ミツイ
1
,
畠山 英子
2
1東京都世田谷保健所
2目黒保健所
pp.272-275
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205266
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はじめに
日本看護協会という専門職能団体は,規模はあまりに大きく,対内的にも対外的にも複雑多岐にわたる難問をかかえすぎているため,その改造について試論として論ずるにはとても力不足であるが,以下に感ずるところを述べてみたい。
日本看護協会(以下協会という)は戦後間もない昭和21年に発足し,4分の1世紀をへて現在に至っているが,その間会員数も当初の1,300人から13万人と増加し,全国的な規模をもつばく大な組織に成長した反面,変動する社会の情勢に必ずしも対内外ともに適応できず,多くの問題をかかえて苦悩している。現在において表在する問題はもちろんのこと,潜在する対内の意識の変化を真に受けて立つ専門職能団体としての自立を問う時期にきていると考える。
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