民間精神病院はいま—21世紀への展開・8
浅井病院—医療も,看護も,介護も,患者さんごとにふさわしく
浅井 邦彦
1
1医療法人静和会浅井病院
pp.842-846
発行日 1998年9月1日
Published Date 1998/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902502
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地域に開かれた開放的病院として,浅井病院は積極的な精神医療を展開してきた.PICU (精神科集中治療室)を持つ急性期治療病棟群と,リハビリテーションを積極的に行うリハビリ病棟群の機能分化をすすめ,社会復帰施設としてグループホーム群(3棟),ショートステイ付きの生活訓練施設を運営し,家族会による小規模共同作業所も近くにある(図1).夜間・休日も精神保健指定医と非指定医のペアで2人以上が365日24時間体制で精神科救急に対応している.また内科病棟では,身体合併症はじめ高齢者の神経内科,内科的治療とケアを行っている.
外来体制の充実,精神科デイケア,デイ・ナイトケア,アウトリーチ(精神科訪問支援),訪問看護そして精神障害者地域支援センターの活動を豊富なコメディカルスタッフのリハビリ部で積極的に行っている.痴呆を主とした老人保健施設,そして大規模デイケア,また社会福祉法人による特別養護老人ホーム,ケアハウス,在宅介護支援センター,訪問看護ステーションの運営など,地域医療から福祉まで治療とケアの連続性を重視した活動を展開している.
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