特集 家庭で死を迎える
その人にふさわしい死に場所を
菊地 真澄
1
,
山下 朱実
1
1千葉県がんセンター
pp.597-602
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918693
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はじめに
千葉県がんセンター放射線療法科病棟においては,当然のことながら入院患者の大半が癌患者であり,それらの患者は再三入退院を繰り返し,そして病院で死を迎えることが少なくない.その末期癌患者に対し,その人にふさわしい安楽な死を迎えるための援助をすることは非常に困難であり,一方,必ずしも病院で死を迎えるのが望ましいこととは思われない場合も多い.
ここに,当センターで治療した後,家庭で死を迎え,そのことが患者にとって安楽な死であったと思われる事例を経験したので紹介する.
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