特集 多様化する病院経営
わが国にふさわしい「非営利ホールディングカンパニー」構想とは
武田 俊彦
1
1総務省消防庁
キーワード:
ホールディングカンパニー
,
医療法人
,
非営利
,
国民会議
,
一体改革
Keyword:
ホールディングカンパニー
,
医療法人
,
非営利
,
国民会議
,
一体改革
pp.607-612
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102834
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今,医療法人の在り方について議論が行われ,特にホールディングカンパニー構想が議論の焦点になっている.わが国の医療制度は,公的保険制度の提供主体を多くの民間法人が担うという世界的にも例の少ない仕組みとなっており,医療法人制度も特有な制度である.
このため,主体論・法人論は多くの医療機関に影響を与えるとともに,ひいては日本の医療提供体制にも影響が及ぶ.各医療機関の現状を見ても,民間医療機関の多くが病床機能の転換や建て替え,新規投資を迫られており,その上医療改革に伴って機能連携や医療・介護連携といった他機関との連携を図らなければならない環境にある.したがって,今後の事業展開を円滑に進めるための制度的バックアップが求められていると言える.
このような現状を踏まえ,ホールディングカンパニー論について,その経緯,意義,そして今後の在り方について整理してみたい.
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