特集 看護診断導入により変わったこと
自発的活動がもたらした変革
石山 良子
1
1東京厚生年金病院
pp.383-387
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900497
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はじめに
当院における看護診断の導入は,東京厚生年金看護専門学校が,1990(平成2)年のカリキュラム改正に伴い看護診断を取り入れたことが大きな動機づけとなった.また,ちょうどその当時,看護部においても質の高い看護を提供するための業務改善の一環として,勤務体制の見直し,看護方式の変更,引き継ぎ時間の短縮等を行なっていた.
看護診断導入のための準備段階では,1990(平成2)年より看護学校主催の臨床指導研究会において,まず,学習会を行なうことから始めた.各指導者が学習会での学びを病棟に持ち帰り,できるかどうかの議論を重ねた.一方,1991(平成3)年からは,厚生年金事業振興団本部による研修会や院内継続教育においても,看護診断が取り入れられた.
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