特集 日本看護政策研究会第3回フォーラム―「効果的な看護システムの創造―看護システムと経済」
看護スペシャリストの活用システム
眞嶋 朋子
1
1日本赤十字看護大学
pp.142-147
発行日 1994年3月30日
Published Date 1994/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900239
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はじめに
日本看護政策研究会では,1992年7月27日,東京女子医科大学弥生記念講堂において「看護スペシャリストの道をどう開くか」と題した第2回フォーラムを開催し,国際的あるいは国内での看護スペシャリスト(以下CNS)の現況および今後の課題を検討した.そこで看護スペシャリストの活用システムというテーマに対して,さしあたって重要と思われる検討事項は以下の4点であることが確認された.つまり,
①CNSに対するニーズ・意識がどうであるかを探ること
②CNSの教育にどれくらいの費用がかかるかを見積もること
③CNSの導入に伴う医療システム上の課題を明らかにすること
④CNSの導入モデルについて検討すること
このうち,①は制度的な変革をめざすためのいわば前提条件の熟成と関係しており,②と③は必要条件の整備と関係している.④は個別的な検討を開始する上での基本的な類型の選択と関係してくると思われる.
そこで今回は,それぞれの改題について調査を含めて検討した.
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