看護管理 マンパワー管理
新人教育とシスター制度
小中 節子
1
1蒼龍会井上病院看護部
pp.99-103
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900236
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はじめに
高齢化社会の到来や国民生活水準の向上に伴う社会のニーズの多様化とともに,医療は量から質へ転換する時代と言われている.厚生省では病院機能評価基本問題検討会を設置し,第三者評価について検討し始めている.
医療の質の中でも,24時間患者の生活部分に接する看護婦の質は,より重要になると思われる.1990(平成2)年には,多様化する社会のニーズや進展する医療に対応するために,看護教育カリキュラムが変更になった.ゆとりのある教育計画で対象患者の看護が理解でき,応用能力や問題解決能力を身につけることを目標にしている.しかし,机上や議論上で得た看護を実践する場である実習時間は充分とは言えず,臨床現場で実際の看護展開を行なうには,学校教育を終了し,免許取得後職場における新人教育の充実が必須である.
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