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特別記事 Patricia Benner教授(UCSF看護学部)特別講演
クリティカル・ケア看護における臨床技能獲得への道
Developing Clinical Expertise in Critical Care Nursing
山崎 慶子
1
1東京女子医科大学病院看護部
pp.457-463
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900207
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はじめに
病院は,ますます集中治療が重視されるようになってきている.治療は瞬間的になり,経静脈内与薬による患者ケアがほとんどであることから,臨床判断は機敏に瞬時に行なわなければならない.重症患者看護の現場では,医師はナースにプロトコールどおりの指示を出すか,あるいは患者の反応で判断しながら,患者のパラメーターを一定の生理的範囲内に保ち,与薬はその生理範囲内を維持するようにと指示する.
米国では,最初の頃は与薬や治療に関する患者管理を集中治療病棟で行なっていたが,現在ではあらゆる病棟で類似の治療を行なっている.実際,入院の必要性の判断は,その患者がナースの十分な監視と管理の下での即時的な治療を要するか,あるいは臨床判断の乏しい家庭でも安全に治療できるのかによって決められる.
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