研究・調査・実践 看護ケアの質の測定用具の開発・3
看護ケアの質を構成する因子の検討
看護QA研究会
pp.340-348
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900194
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(6)休息(表15,16)
患者のinputとして「眠れない」(22)という現象が最も多い.しかし看護婦は患者が「眠れない」と自覚している半数しかとらえていない.また,患者が休息や睡眠に影響している心理的な要因をあげているのに対し,看護婦はそれらをあげていない.この点は,生活者としての患者にとっての睡眠の重要性と,身体的生命維持に関するケアに必然性と優先度をおく看護婦の間の大きなズレではないだろうか.
processでは,患者は「薬を服用する」(7)ことと,「自分で工夫する」(6)というものが多く,他には心理的な援助を受けている.看護婦の睡眠の援助は「与薬」が最も多く,「眠る工夫の提示」や「声かけ」も行なっていた.しかし患者が「自分で工夫している」ことをあげているのに対し,看護婦はあげていない.
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