特集 看護管理と労働組合
看護管理者から
看護職者の自立が急務
高嶋 妙子
1
1聖隷浜松病院看護部
pp.284-287
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900183
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労働組合と管理との関係は,理性的に取り組んで問題解決ルートを発掘するというより,相互の感情の取り扱い方をどのようにするかが,今日的課題であろうというのが日頃の筆者の考えである.
組合執行部と管理者という人間対人間の関係を創造的関係にしていくことができなかった理由は,患者看護の質の向上のために,そして看護婦の待遇改善のために,力を合わせようとの発想がなかったからである.全国の看護管理者の組合対応によるストレスと消耗を寄せ集めたら膨大なものになり,退職する総婦長の最大の喜びが組合対応からの解放であるという声もよく聞くが,その度に切なく思っていた.同じようにエネルギーを使うのであれば,もっと生産的に使いたい,見方を変えればそれが可能ではないかと感じていた.
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