定点観測 富山県・井波町から
老人医療はこれでいいのか—市町村の対応の急務
能海 勲
1
Isao NOHMI
1
1井波厚生病院
pp.1067
発行日 1987年12月1日
Published Date 1987/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209202
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地域社会の高齢化が進行している.富山県も例外ではない.出産率の低下(人口10,000対1.8人)と出産年齢者の県外進出が高齢化社会に一層拍車をかけている.高校進学率日本一,持家率日本一も,若者が就学,就職のため県外に流出していくことから起こった現象といえる.
当地域でも高齢化は顕著である.井波町では65歳以上の老齢人口比は14.5%,近隣町村では15〜18%と老齢化が進んでいる.他方,第一次産業の就業率は減少,第三次産業が増加しつつある.農業も機械化し,兼業化がすすんでいる.更にまた上下水道の整備充実と生活環境の都市化が進みつつある.
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