連載 組織論からみた看護管理・4
看護集団の活性化
前田 マスヨ
1,2
1前東海大学医学部附属病院看護部
2前東海大学医療技術短期大学
pp.252-258
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900179
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組織概念の変容
現代社会はダイナミックに変容する.しかも驚くべきスピードである.保健医療もこのような社会環境の中で同様に推移し,社会化の方向を辿つている.さらに専門技術の高度化,多様化はとどまるところを知らずである.人間観の変容,権力,概念や価値体系の変革などに関しても予想だにしなかった状況が起こりつつある.
1960年代から従来の社会制度や組織のあり方が凋落することを示唆したベニス(Bennis, 1967)をはじめ,社会心理学の学者たちは未来の組織論を論じてきている.そして新しく台頭する社会体系は,これまでのように長期に亘るものではなく,もっと短期的でしかも流動的なシステムであるとも言われている.
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