特集 効果的な会議
病院を活性化する委員会
依田 忠雄
1
1総合病院岡山赤十字病院
pp.812-815
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901318
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はじめに
わが国の医療制度は大きな曲がり角に来ており,国は着々と21世紀にも通用する医療体系を構築し,それに対応する施策を行っている現在である.すなわち,量的拡充から質的向上,急性疾患の対応から慢性疾患への対応,超高齢化等,医療・福祉と保健を包括した診療報酬体系も見直されている.これを総括し,数年来の医療費抑制の厳しさに輪をかけて,我々病院は,生き残りのための手だてを好むと好まざるとにかかわらず,とらざるを得ない.
60%の病院は赤字経営と言われる.病院経営は単に院長,副院長,事務部長だけに委ねられてよいものではない.組織は個人を生かすものでなければならないし,個人は組織の歯車の一要素であることを自覚してもらわなければならない.その上で初めて,組織をあげての成果があると思われる.
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