病院管理の現場から 看護最前線
看護チームの活性化
小田島 多美子
1
Tamiko ODAJIMA
1
1NTT札幌逓信病院
pp.327
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209537
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職域病院から一般病院へ
当院は,職域の医療機関として,約60年間その役割を担ってきた.職域では,患者も医療者も組織の母体が同じであることから,漠然としたものではあったが信頼関係もあり,意思の疎通もはかりやすかった.そのため,看護援助も比較的スムーズに行えていたように思う.
当院が,地域社会へのサービスを考えて一般住民に開放されたのは昭和57年のことだった.それをきっかけに,看護部教育委員会の企画で,全職員を対象に「接遇」の研修を行った.患者層の拡大と患者数の増加を予測してのことだった.あれから7年,QC活動やワードトレーニングを積極的にすすめてきたこともあって,職員の意識には大きな変化がみられ,「接遇」面は非常に向上してきた.従来の仲間としての患者から,お客様としての患者への認識の転換である.
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