特集 効果的な院内研究
管理側からみた院内研究の実情と今後への期待
野並 葉子
1
1虎の門病院
pp.93-96
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900158
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はじめに
私自身は虎の門病院に就職して今年で20年を迎えた.その中で,スタッフナース・看護教育部のスタッフ・看護システム開発のリーダー・病棟のチーフナース・そして現在管理婦長として,院内研究に関わってきた.虎の門病院では,1974(昭和49)年に看護教育部が発足し,3人の専任スタッフが置かれ,卒後教育が行なわれたことは画期的な出来事であった.当時はデスクもなく廊下に1個だけのキャビネットに書類を置き,会議室を移動しながら仕事をするのが1年続いた.ある医師からは「キャビネットガールズ」と親しみを込めて呼ばれたことがあった.
その後,看護システムの開発のために,看護教育部の中の担当者として,横浜国立大学情報工学科の関口隆先生を研究開発顧問にお願いして,約5年間研究的に取り組めたことは管理の決断として画期的なことだった.それらは,看護の展望として看護トップマネジメントが決断し強力に推進した結果で,プロジェクトが組まれ実現したものである.
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