Japanese
English
特集 急性腎障害(AKI)
トピックス
期待される今後の治療法
Potential therapy for AKI in the future
松浦 亮
1
,
野入 英世
2
MATSUURA Ryo
1
,
NOIRI Eisei
2
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
2国立国際医療研究センター・NCBN中央バイオバンク
キーワード:
敗血症
,
心臓外科術後
,
ALP
,
levosimendan
,
teprasiran
,
RIPC
,
terlipressin
Keyword:
敗血症
,
心臓外科術後
,
ALP
,
levosimendan
,
teprasiran
,
RIPC
,
terlipressin
pp.114-117
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000592
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
急性腎障害(AKI)は,集中治療室(ICU)に入室した患者の約40~50%で発症するcommon diseaseであり,AKIを発症しない患者と比較して死亡率が高い1)。しかし,AKIに対して有効であると示された治療法はなく,現状は原疾患の治療とともに保存的加療が中心となり,それでも腎機能回復の見込みが得られない場合には腎代替療法(RRT)を行うこととなる。そのためAKIに対する新たな治療法が望まれる。近年,AKIを対象とした複数の臨床試験が行われており,AKIの原因別に紹介する(表)2~9)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.