研究・調査・実践 急性期の高齢患者のケアのあり方に関する研究・2
看護指針の使用の有無による患者の回復状況の分析
中西 睦子
1
,
黒田 裕子
2
,
前田 夏実
3
,
眞嶋 朋子
4
,
荻野 雅
4
,
粟屋 典子
5
,
上泉 和子
6
,
佐藤 栄子
4
,
真壁 玲子
4
1広島大学医学部保健学科
2東京医科歯科大学保健衛生学科
3帝京平成短期大学
4日本赤十字看護大学
5虎の門病院看護部
6東京医科歯科大学医学部付属病院
pp.56-61
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900147
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目的
本研究グループは,高度医療機関における患者の高齢化に伴う看護体制・活動内容の実態の変化をとりあげ,調査を行なった.その結果,高度医療の現場では,高齢者の割合がきわめて高く,高齢者の起こす事故件数が全体の事故の7割以上に及び,医療機関における看護が患者の安全上幾多の問題をかかえていること,その点も含め看護婦の負担が増大していることが判明した1).
そのような状況にあっても現場の看護を改善する試みはいくつかなされているが2-6),その効果を患者側の変数により客観的に評価した報告は少ない.そこで,これらの問題への対応を含めた急性期高齢患者の看護ケアの指針をつくり,その使用が看護上の効果をもたらすか否かをみるため,下記の目的のもとに検討した.
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