研究・調査・実践
看護業務に関わる院内設備・体制の実態
菅田 勝也
1
,
高橋 美智
2
,
藤枝 知子
3
,
坊城 中子
4
,
宮本 昭子
5
1東京大学医学部健康科学・看護学科
2東京医科歯科大学医学部附属病院看護部
3東京女子医科大学病院看護部
4茨城県きぬ看護専門学校
5国家公務員等共済組合連合会三宿病院看護部
pp.52-55
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900146
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物品の自動搬送は部分的自動化を含めても12%と少数であるが,コンピュータの導入は35%とかなり進んできている.メッセンジャーを配置している病院は10%,病棟クラーク配置は22%,外来クラーク配置は10%であった.これらの設置率,配置率はいずれも病床規模が大きい病院の方が高く,また,物品搬送の自動化やコンピュータを導入している病院ほど,メッセンジャーやクラークの配置率が高かった.内服薬の分包を全部看護婦が行なっている病院は10%と少なくなっているが,点滴注射薬のミキシングは依然85%の病院で看護婦が全て行なっていた.
看護婦確保が一層困難になる時代に向かって,病院経営者ならびに看護職者が看護業務改善に努力することはもとよりであるが,よりよいケアを行なうという共通の理念に立って,薬剤部門,検査部門,事務部門等も強化し協力を得ることが必要のように思われる.
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